チューリップ 3 - にょたろう虫の冒険

チューリップ 3


見事にこわれてしまった荷車をまえに、さすがのアリキメデスもどうしたらいいかわかりません…

草むらまではもう少しですが、チューリップさんは小柄とはいえ、それでもにょたろう虫たちが運ぶには重いのです。

するとその時、黒い大きな影がにょたろう虫たちにおおいかぶさりました。

「あらら、こわれちゃったのかい?」

どうしたの



黒い影は、さっきすれちがった新聞配達のお兄さんでした。

新聞配達のお兄さんはにょたろう虫たちの前にかがみこむと、チューリップさんに手を伸ばしました。

突然のことににょたろう虫たちはパニック状態です。

しかしそんなにょたろう虫たちに、お兄さんは言いました。

「はこんであげるよ」

はこばれちゃう



はたしてこのお兄さんは信用できるのでしょうか…?

でも他にはもう、チューリップさんをはこぶ方法がありません。

にょたろう虫たちは思い切って、お兄さんにすべてを託すことにしました。

そして…

道案内



やった!

ついに草むらに帰ってきましたよ!

2帰ってきた



「りっぱな花壇があるんだね」

お兄さんはチューリップさんをていねいに花壇に植えて、ペットボトルのお水をかけてくれました。

チューリップさんはようやく元気をとりもどしたみたいです。

きゃっ



新聞配達のお兄さんが帰ると、おやおや、それまで隠れていたチイちゃんとはなちゃんは、早くもチューリップさんと仲良しになったみたいですね。

「きれいなチューリップさんだね」

「よろしくおねがいします」

無事に代わりのチューリップさんを連れてくることができて、みんなほっとひと安心です。

でもあれあれ? アリキメデスは一人でいったいどこにいくんでしょうね?

どこいくの



その日の夜、草むらにまたまたあやしい人影が…

まちがいありません、ネズミこぞうちょろきちです!

このまえ球根を盗んだばかりの花壇におはなが咲いているのを見ておどろいたのもつかの間、また悪いことをたくらんでいますね。

しかしそこには、そんなちょろきちを見張るアリキメデスの姿がありました。

トレンチコート



アリキメデスが非情な指令をだした相手、それは…
ギュウウン



ふくろうさんです!
ふくろう



ちょろきちをつかまえたふくろうさんは言いました。

「夜のあいだはわたしが花壇を見張ることになったんだ。わるさをするやつは、ただじゃおかないよ。

でも一度だけ、きみにもチャンスをやろう」

ふくろうさんがかぎ爪を放すと、ちょろきちは泣きながら一目散に逃げていきました。

草むらの安全は、こうした闇の任務によって保たれているのです…

二度と来るな



次の日、このまえの男の子と女の子が草むらにやってきました。


「きれいに咲いたねえ。でも…」

そう言って女の子はくすくす笑っています。男の子もつられてくすくす笑いはじめました。

いったいどうしたんでしょう…?

女の子が言いました。

「おかしいね。お花屋さんは黄色のお花だよって言ってたのにね」


おしまい

いろちがい

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まきペチカ

Author:まきペチカ
にょたろう虫は、ふしぎないきものです。
にんげんみたいにお顔がある、ちいさなイモムシです。いたずらが好きで、すこし自分勝手です。
でもいろんなおともだちといっしょに、草むらでげんきにくらしています。
さてさて、今日はどんなことがおこるのでしょうか…

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