チューリップ 2 - にょたろう虫の冒険

チューリップ 2



にょたろう虫たちが事情を話すと、チューリップさんたちは驚いて、口々に花壇をつくった子どもたちに同情するのでした。

「その子たちが可哀そう…」

「なんとかしてあげたいわ…」

そこで思い切って、にょたろう虫はチューリップさんたちにお願いしてみました。

「みなさんの誰か、ぼくたちの草むらにきてくれませんか?」

「もちろんお手伝いしたいわ」

「あななたちえらいのね」

「でもね…」

ある黄色いチューリップさんが口ごもりました。

あいさつ



「わたしたちこんなに大きいのよ。歩けないし、運ぶのがたいへんじゃないかしら…」

そうなのです。チューリップさんたちはにょたろう虫が運ぶには大きすぎるのでした。それをただ一人予想していたアリキメデスは、また考え込んでしまいました。

しかしその時、チューリップさんたちの葉っぱのうしろから、恥ずかしそうな小さな声がしました。

「あのぉ…」

おおきいのよ



声の主は、とても小さなチューリップさんでした。

「もし…わたしでもよければ…」

このチューリップさんなら、何とかにょたろう虫たちにも運べそうですね。

でも、いったいどうやって運ぶんでしょう?

わたしでよければ



一旦草むらにもどったにょたろう虫たちは、アリキメデスの指示で何かつくりはじめましたよ…

出来上がったのは、なんと立派な荷車です!

荷車



次の日の朝、まだ暗いうちに、心配そうなチイちゃんとはなちゃんに見送られて、にょたろう虫たちは草むらを出発しました。

人間に見つかると、きっと怪しまれてしまうので、明るくなる前に草むらに戻ってこなければなりません。ここからは時間との勝負です。

街は静か



無事ゴリラさんの公園にたどり着くと、にょたろう虫とハトラッシュは、急いで小さなチューリップさんを花壇から掘り出しにかかります。

アリキメデスは地面に小枝を並べていますよ。小枝の上にのせた板にチューリップさんを乗せて…

「よいしょ!」

チューリップさんが無事荷車にのっかりました!

ころ




無事荷車にチューリップさんを積み込んだにょたろう虫たち。あとは草むらに帰るだけです。

お空はだんだん明るくなってきました。急いで!

ゴリラに礼




ハトラッシュはわき目もふらずに、力いっぱい荷車をひっぱります。

なぬ!




あれあれ?

それまで快調に転がっていた荷車から、なにやら変な音が…

みんながそう思ったとき、急に荷車が止まって、にょたろう虫たちは地面になげだされてしまいました。

なんということでしょう。

車輪がこわれてしまったのです!


つづく

ガタガタ

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まきペチカ

Author:まきペチカ
にょたろう虫は、ふしぎないきものです。
にんげんみたいにお顔がある、ちいさなイモムシです。いたずらが好きで、すこし自分勝手です。
でもいろんなおともだちといっしょに、草むらでげんきにくらしています。
さてさて、今日はどんなことがおこるのでしょうか…

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