いのち - にょたろう虫の冒険

いのち


くさむらには、さいきんみんなにしんぱいをかけているじゅうにんがいます。

ヒキガエルのヒッキ-くんです。

もういっかげつもまえから、ベニヤいたのしたにあるあなにもぐりこんで、でてこないのです。

ヒッキ-



「ヒッキ-くん、おなかへったんじゃないの。そとにでてきて、いっしょになにかたべようよ」

「ヒッキ-くん、ただいまわしのけんきゅうのじょしゅをぼしゅうしているんだが、このチャンスに、きみのわかいちからをいかしてみないかね」

外に出てきてくれるよう、みんなでいろいろなさそいをかけてみましたが、ヒッキ-君は出てきてくれません…。

呼びかけ



みんながほとほとこまりはてたとき、アリキメデスがなにかおもいついたようです。

いい考えがあるぞい



「ぼくなんかどうせイボイボだし、ふとってるし、ときどきオシッコもらすし…」

じつはいっかげつまえに、ヒッキ-くんはとおりすがりのひとから、こころないことばをあびせられて、こころにふかいきずをおってしまったのでした…


すうじつご、にょたろう虫たちはふたたびヒッキ-くんをたずねました。

「お-い、ヒッキ-くん、すけっとをつれてきたから、きょうというきょうはでてきたほうが、みのためだぞ!」

さんにんのうしろからこえがします。

「ひとのことよんでおいて、なによそれ、しつれいしちゃうわ」

早く出てきたほうがいいよ



こえのぬしは、ヒッキ-くんとおなじヒキガエルのガマ子ねえさんです。

アリキメデスのていあんで、はやしのむこうのためいけから、すけっとにきてもらったのです。

ガマ子姐さん



「ヒッキ-くん、わたしはガマ子。にょたろう虫くんたちにたのまれて、あなたとおはなしをしにきたの。いいかげんこんなあなからでてきたらどうかしら!」

「ほうっておいてください…。ぼくなんかイボイボでふとってるし…」

「わたしだってイボイボよ!」

ガマ子ねえさんはきびしいこえです。

「でもね、ほかのだれかとくらべて、じぶんらしいすがたをはずかしがっていたりしたら、あなたのなかにあるせっかくのいのちがかわいそうよ!」

「いのち…?」

説得



ガマ子ねえさんはあなにむかってかたりかけます。

「そうよ、いのち。

わたしはメスのカエルだからしっているの。

たまごからうまれたかわいいオタマジャクシが、カエルになるまでいきのびるのが、どんなにむずかしいことなのか…」

ガマ子ねえさんはこえをつまらせました。

「だから、りっぱにおとなになったあなたは、それだけでたいしたカエルなのよ。

あなたのなかにあるのは、だれにもまけないすばらしいいのち。あなたがそれにきずいていないだけなのよ。

こんなあなのなかじゃ、いのちをかんじることなんてできないわ。

そとにでてはしったり、およいだりしなければ。それと…」

ガマ子ねえさんはさいごにひとことつけくわえました。

「ためいけにはきれいなおんなのこがいっぱいいるのよ」

おたまじゃくし



さいごのひとおしがきいたのか、ヒッキ-くんはあなからとびだして、なかまがいるためいけにいくことになりました。

それにしても、ちょっとはりきりすぎですけどね…。


おしまい

はやくういきましょう

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まきペチカ

Author:まきペチカ
にょたろう虫は、ふしぎないきものです。
にんげんみたいにお顔がある、ちいさなイモムシです。いたずらが好きで、すこし自分勝手です。
でもいろんなおともだちといっしょに、草むらでげんきにくらしています。
さてさて、今日はどんなことがおこるのでしょうか…

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